商材選びの参考になる「ニッチな商材」で成功しているECサイト

少数でもニーズのある特定のユーザー向けに販売する商材を「ニッチな商材」と呼びます。ECでも近年ニッチな商材を取り扱う店舗が増えてきましたが、そのメリットはどこにあるのでしょうか?

今回は、ニッチな商材を取り扱うメリット・デメリットとあわせて、ニッチな商材を販売して成功しているECサイトをご紹介します。

ニッチな商材とは少数の特定ユーザーに向けて販売する商品

ニッチな商材とは、少数でもニーズのある特定のユーザー向けに販売する商材のことです。

ニッチ(niche)とは、英語で「隙間」を意味する言葉で、建築物のくぼみや隙間のことを指します。

言葉通り、誰もが利用する商品やアイテムではないものの、必ず欲しているユーザーやニーズがある「隙間」を狙うことで、継続的な売上や顧客の獲得に繋げることができます。

例えば、結婚式の関連商品やお葬式の関連商品は誰もが利用するとは限らないものの、必ず需要がある商材です。この他にも、登山や剣道・弓道のようにメジャースポーツではなくても、一定の競技人口があるスポーツ用品などもニッチな商材と呼ぶことができるでしょう。

近年ECでは、こうしたニッチ商材に特化したサイトを運営することで成功を収めている企業が注目されています。競合がひしめくレッドオーシャンを避け、ブルーオーシャンであるニッチ商材を取り扱うことで、事業の成長に繋げるのが狙いです。

ECでニッチ商材を取り扱うメリットとデメリット

では、ECサイトでニッチ商材を取り扱うメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

【メリット】

  • 競合が少ない
  • 確実な需要がある
  • リピート購入に繋がる

 

まず、ニッチ商材は大手企業が参入しづらく、競合が少ない点がメリットに挙げられます。過度な競争を避けることができるため価格競争に陥りにくく、利益率を高く保つことができます。

また、不特定多数のユーザーが利用しないものの、確実な需要がある点もニッチ商材のメリットです。需要があれば安定的なサイト運営に繋げることができ、中長期的な事業運営を実現できます。

継続的な需要があるということは、サイトのリピート購入にも繋がりやすいといえます。ニッチな商材は販売している事業者が少ないため、一度購入したサイトを再訪する割合も高い傾向にあります。購入時の満足度が高ければコアユーザーとしてサイトの売上に貢献してくれるでしょう。

【デメリット】

  • 市場規模が小さいためスケールしづらい
  • 先行事例が少ない
  • 専門的なノウハウが必要

 

ニッチな商材をECで扱うデメリットとして、市場規模が小さいため事業をスケールしづらい点が挙げられるでしょう。ニッチ商材は確実な需要はあるものの、ニーズとマッチしないユーザーは商品を購入してくれることはありません。そのため、事業を拡大するのが難しいといったデメリットがあります。

また、これまでに参入している事業者が少なければ、先行事例がないためゼロから事業計画を立案する必要があります。反対に、すでにニッチな商材を取り扱う競合サイトがあると、もともとの母数が少ないユーザーをすでに掴まれている可能性があり、参入障壁が高い点も懸念材料です。

最後に、ニッチな商材にはその商品や業界の事業に関する、専門的なノウハウが必要となります。需要やニーズの本質をきちんと理解し、その課題を解決するために的確な商品やサービスを提供するには、専門的な知見は欠かせません。ゼロベースから事業を考案するなら、ハードルは非常に高くなるでしょう。

ニッチな商材で成功を収めているECサイト3選

では、ニッチな商材を扱うことで、成功を収めているECサイトの事例を見ていきましょう。

事例1.COHINA(コヒナ)

COHINA

COHINAは155cm以下の小柄な女性をターゲットにしたアパレルブランドです。

「おしゃれを楽しみたいけれど、自分のサイズにあった商品が見つからない」といった悩みを持つ小柄な女性は少なくありません。気に入ったデザインを見つけても、既製品では大き過ぎたり、そもそもサイズが製造されていないなど悩みを抱えてきました。

COHINAはこうした小柄な女性でも自分らしいおしゃれを存分に楽しんでらうために、155cm以下のユーザー向けのアパレルを販売。ブランドはまたたくまに「小柄女子」から支持を集め、人気ブランドへと成長しました。

事例2.UNNAMED HEADWEAR(アンネームドヘッドウェア)

UNNAMED HEADWEAR

UNNAMED HEADWEARは、頭が大きい人のための帽子ブランドです。

帽子はフリーサイズで販売されていることが多く、頭が大きい人は気に入ったアイテムを被ることができないといった悩みがありました。COHINA同様こうした「コンプレックス商材」は近年ニッチ商材として注目されていますが、頭が大きい人向けの帽子という商材は珍しく、人気が高まっています。

事例3.Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)

ミスターチーズケーキ

最後にご紹介するのが、Mr. CHEESECAKEです。

チーズケーキそのものはニッチな商材とは呼べませんが、Mr. CHEESECAKEが特別なのは、オンライン専門で個数を限定して販売しているということ。

チーズケーキを焼き上げる田村浩二シェフは、ミシュランの星を獲得する国内外のレストランで修行を重ねたキャリアの持ち主。丁寧な工程で作られた商品は「幻のチーズケーキ」と呼ばれ、人気が沸騰しています。

「少し割高でも本物の味を楽しみたい」
「いつも頑張っている自分にご褒美をあげたい」

など、ニッチな『想い』に応えることで成功を収めた点は注目したい事例といえるでしょう。

まとめ

ニッチな商材とは、少数でもニーズのある特定のユーザー向けに販売する商材のことです。

近年ECではニッチ商材を取り扱うサイトが増えています。ニッチ商材は大手企業ではロット数が少なく利益が見込めないため、これまでなかなか参入が進んでいませんでした。

しかしD2Cをはじめ、個人や小規模からでも気軽にECをオープンできる環境が整ったことで、商品を欲しているユーザーに向けて「刺さる」ブランドが続々と登場。

ユーザーのニーズがありながら、見落とされてきたいニッチな商材を見つけることができれば、大きなビジネスチャンスとなるでしょう。

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