国内で成功しているアパレルのD2Cブランドを紹介

国内で成功しているアパレルのD2Cブランドを紹介

国内でも急速に存在感を高めているD2Cブランド。

ECにおける新たなトレンドとして、人気店舗が続々と登場していますが、中でもアパレルは注目すべきブランドが多い業界です。

そこで今回は、国内で成功を収めているアパレル系D2Cブランドをご紹介します。D2Cビジネスをより理解する上でも、ぜひ参考にしてください。

D2Cとは?

D2Cとは、Direct to Consumerの略称で、近年大きな注目を集めているビジネスモデルのことをいいます。

メーカーが商品の企画から製造、販売に至るまでをすべて自社で担い、販売は自社ECを中心として行われます。

仲介業者を介さないことで、メーカーは従来よりも大幅にコストを削減することが可能。また、これまで小売店などに委託することで直接接点を持つことができなかったユーザーと、ダイレクトに接することができる点も、D2Cモデルの特徴の1つです。

メーカー直販とはまったく違うビジネスモデル

D2Cモデルを理解する際にまず覚えておきたいのが、従来までのメーカー直販型とはまったく違うビジネスモデルだということ。

D2Cではまずブランドの「世界観」が重要とされます。どのようなビジョンやコンセプトを持って製造され、どのようなライフスタイルを提供したいのか。メーカーは統一した世界観を商品・コンテンツ・サイトデザイン・店舗などを通してユーザーに提供し、1つのストーリーを描きます。

ユーザーはこの世界観に共感し商品を購入するという点が大きなポイントで、機能性やお得感が優先されたメーカー直販型とは大きく違う手法です。

また、D2Cではデジタルテクノロジーをフルに活用してビジネスを展開。ECを起点にしているという点もデジタルとの相性が良いためで、データの蓄積や分析、ユーザーとのタッチポイント(接点)増加などを可能としています。D2Cのターゲットがデジタルネイティブと呼ばれるミレニアル世代である点も、見逃せないポイントでしょう。

国内で人気のD2Cアパレルブランド4選

D2Cが世界観を重視するとご紹介しましたが、アパレル業界はおしゃれさやコンセプトを明確に打ち出しやすく、D2Cモデルとの相性が良い業界といえます。

国内でも多くの人気D2Cアパレルが登場していますが、その中でもとくに注目を集める4つのブランドをチェックしていきましょう。

1.FABRIC TOKYO

FABRIC TOKYO

まずご紹介するのが、オーダースーツを手掛けるD2Cアパレルブランドの「FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)」です。

アパレル業界に限らず、日本のD2Cといえばまっ先に名前の挙がるブランドですが、同社では「Fit your life」の掛け声の元、「サイズだけでなく生き方や価値観にフィットする」というコンセプトを提唱。まさにライフスタイルを売るというD2Cの考え方に寄り添ったブランドといえます。

FABRIC TOKYOではデジタルテクノロジーを活かしてオンラインでの採寸が可能。自宅に居ながら、自分の体型にぴったりのオーダースーツを購入することができ、従来までのスーツに対する購買行動を、大きく変化させることに成功しました。

また、実店舗での採寸も可能で、これによりユーザーのと密なタッチポイントを確保。既製品を大量に販売する店舗や、高額なオーダースーツを販売する店舗とは違い、おしゃれで洗練された購入体験を提供しています。

2.foufou

foufou

レディース向けのアパレルを販売も「foufou(フーフー)」も人気を集めるD2Cブランドの1つです。

foufouの公式サイトには、次のようなブランド紹介が掲載されています。

適度にお洒落で
適度に使い勝手のよく
適度な価格の服に文脈を持たせ、
提供する人達の暮らしや消費を変えるブランド

「適度」という言葉は非常に興味深いワードで、これはライフスタイルに寄り添ったおしゃれを提供するという意味とも受け取れます。foufouではこうしたコンセプトをデジタルツールで発信することで、世界観を構築し、ユーザーへの共感を広げていくことに成功しました。

同ブランドのデザイナーでもある高坂マールはインタビューで「意図せずに売れることが怖い」という発言していますが、これはストーリーや文脈があり、そこに共感したユーザーが購入するというD2Cブランドの在り方をよく表した言葉といえるでしょう。

>高坂マール氏のインタビュー記事はこちら(Forbes JAPAN 2019/02/21)

3.ALL YOURS

ALL YOURS

自然体で自由に身につけることができるアパレルを提供しているD2Cブランドが「ALL YOURS(オールユアーズ)」です。

ALL YOURSでは自社のブランドを「着飾るものではない」と定義し、仕事やプライベートの垣根を取り払ったストレスレスなファッションを提供しています。

これは現代型のライフスタイルととてもマッチした考え方で、リモートワークに代表される新しい働き方が増えるにつれて、「制服やスーツを着て仕事をする」という概念も変化してきました。シンプルで着心地の良いALL YOURSの商品は、自由なワークスタイルやライフスタイルを実現する新しい価値観を提供するという訳です。

まさにプロダクトありきではなく、世界観が前提となってつくられたD2Cブランドの典型ともいえるでしょう。

4.SOÉJU

SOÉJU

最後にご紹介するのが、女性向けのアパレルを販売する「SOÉJU(ソ-ジュ)」です。

ソ-ジュでは、ユーザーにもっとも似合う商品を提供する「パーソナルスタイリングサービス」と自社を位置づけています。プロのスタイリストが対面やオンラインを通じたカウンセリングで、ユーザーのニーズや体型、イメージにあわせて最適なコーディネートをチョイス。

その結果に基づいて毎月おすすめのコーディネートがユーザーの元へ届き、商品を購入できる仕組みです。

自分らしさいおしゃれを実現したユーザーにとっては魅力的なサービスで、体験と商品をミックした「コト付きのモノ」というD2Cの強みをしっかりと活かしきっています。

代官山の実店舗は予約制のサロンとなっており、カウンセリングやスタイリングなど、パーソナライズ化された体験を提供しています。

まとめ

今回は、D2Cモデルを採用しているアパレル系ブランドの中から、とくに注目しておきたい4つの店舗をご紹介しました。

いずれの店舗もブランドの世界観をしっかりと定め、それを体現するための商品や体験をサービスとして提供。まさにD2Cのポイントを押さえた成功事例といえるでしょう。

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