ネットショップ開業のススメ(前編)

新規事業としてネットショップを開業する場合、まずはスモールスタートを心がけましょう。

仮に初期段階から大掛かりに始められるだけの資金や人材があるとしても、小さく始めることを意識するべきです。

ここでは、スモールスタートを心がける理由、具体的なスモールスタートの方法について説明していきます。

最初からうまくは行かない

考えに考えぬいて商品を開発し、LPの作り込みを行い、集客の工夫を凝らしても
開業していきなりすべてがうまく行くということはありません。

必ずどこかにボトルネックが存在し、何かしらの修正や変更が必要になります。
それは商品かもしれませんし、システムやLP、集客方法かもしれません。

そんな時に大掛かりなスタートをしてしまっていると、身動きが取れません。
(例えば商品を1万個作ってしまったら、100個売ったところで残りを廃棄するという選択はなかなかできないですよね?)

ショップがある程度安定した収益を出せるようになるまでは、身軽でいる必要があります。

すべてはテストマーケティング

安定収益が出るまでは、

すべてテストマーケティング

だと考えてください。
数多くの失敗が生まれますが、ネットショップにおいては成功は失敗からしか生まれません。

テストマーケティングなので、費用がかかり過ぎる施策は最初のうちはなるべく避けましょう。
これはネットショップを構成するすべてのもの(商品、流通、集客、決済etc.)に言えることです。

避けてはいけないものもある

費用が高いものを避けると言っても、必要なものまで削減してしまっては成長を妨げることになってしまいます。

商品にかける費用が少なければただ安いだけの商品しか作れませんし、
集客やLPの質は売上に直結するので、安ければよいというものではありません。

また、システムの費用を削り過ぎると、人の手間がかかりすぎ注文数を伸ばせなくなることがあります。

資金を投入するべきものと、避ける(保留する)べきものの見極めが大切です。

ネットショップ開業時の資金の割り振り

では具体的にどこに資金を投入するべきなのでしょうか。

ネットショップを成立させる最低限の要素としては

  • 商品
  • 物流
  • 販売ページ(LP)
  • システム
  • 決済
  • 集客

の6つが必要です。

以下、それぞれの項目で開業時に必要なものとそうでないものを説明します。

商品について

商品開発で最も重要なのはロット数です。
極端に上代が安い商品を販売するのでなければ、300個あればテストマーケティングとしては充分です。

テストマーケティングの結果次第で、商品をマイナーチェンジする可能性がある

ということを覚えておいてください。

小ロットでの生産に応じてもらえない場合や、極端に単価が上がってしまう場合は
商品企画や工場の変更も検討しましょう。

また、販売数が予想以上に伸びた場合に、どのくらいの期間で増産が可能かもチェックしておきましょう。

物流について

単純にコストのことだけを考えるのならば自社内で保管・梱包・発送を行う方が安価になることが多いです。

ただし、自社発送を行う場合は手間が大きく、場合によっては金額的にも高くなってしまうこともあります。
営業倉庫の利用も検討しましょう。

営業倉庫を選ぶ際はなるべく固定費が安価な倉庫を選びましょう。

2015年1月現在の発送の相場感は

配送単価・・・600円前後
資材費・・・1配送あたり0~50円程度
坪単価・・・0~数万円
WMS使用料・・・0~数万円

このようになっています。

資材費とは、発送の際のダンボール箱の費用で、坪単価は商品を保管するスペースに対してかかる費用、WMS使用料は倉庫の管理システムの使用料金です。

ネットショップのシステムによってはWMSの機能がついているものもあるので、WMS使用料がかかる場合はネットショップのシステムをチェックしてみましょう。

上記の目安は商品のサイズや規格の有無などで変わりますが参考にしてください。

販売ページ(LP)について

ネットショップの初期投資で最も費用がかかる部分です。
費用がかかる部分ですが、売上に大きく影響する部分なので、ここのコストを無理に縮小するのはやめましょう。

LPに関して余程のノウハウを持った方でない限り、自分で作るという選択は避けたほうが賢明です。

ただし、LPテストの度にデザイン会社などに依頼していると高く付くので、
ちょっとした変更くらいは自力でできるようにしておく方が望ましいです。

また、よくある失敗例ですが、知人に頼むというのも避けたほうがいいでしょう。
ビジネス以外の人間関係が入り込んでしまうことで、リテイクやオーダーが出しづらくなることが多いようです。

LPデザインの相場感は、1ページ(PCページ+スマートフォンページのセット)あたり30~40万程度です。(2015年1月現在)

また、スマートフォンのページは必ず作りましょう。
すでにスマートフォンのトラフィックはPCのトラフィックよりも多く、これから先もスマートフォンのトラフィック比率はどんどん上がっていきます。

もしコスト的にどちらか一方しか作れない場合は、スマートフォンのページだけを作りましょう。

まとめ

いったんここまでの内容を整理します。

  • ネットショップの開業はスモールスタートを心がける。
  • ショップが安定軌道に乗るまではテストマーケティング。
  • 商品の初回生産は300個以内に抑える。
  • 発送を委託する場合は固定費が安価な会社を選ぶ。
  • LPへの投資は必要経費。スマートフォンのページも必ず作る。

中編では決済について、後編ではシステム、集客について説明します。

この記事を書いた人

柾 大和
株式会社PRECS チーフコンサルタント
web広告代理店を経て株式会社PRECSへ。前職より美容・健康ジャンルに特化した広告提案を行っており、その知見と経験を活かし、事業計画からオファー設計、LPやフォームの改修まで、KPI向上に必要なものを幅広く提案する。特にEC事業のスタートアップに関わることが多く、「とにかくコンバージョン数を増やす」を座右の銘に総合的にECの立ち上げ支援を行っている。